妊娠、出産、育児は楽しみな半面、不安や悩みがつきまとうものです。4人の先輩ママ・パパが参加した座談会では、笑いあり涙ありの体験談と力強いアドバイスが続出。先輩たちのリアルな声を、これから始まる子育てのヒントとしてぜひ参考にしてみてください。


1 妊娠中のママ・パパ

範:ムカムカや吐き気などの症状があったほか、おなかが張って切迫流産と診断され、仕事を2週間休んだこともありました。不妊治療で授かった子どもなので、出勤時間を遅らせたり、できるだけ外勤をせず内勤で済ませたりと、職場にも配慮していただきながら慎重に過ごすようにしました。

実:私は貧血がひどく、スーパーへ買い物に行って倒れたこともありました。できないことが増えて落ち込むこともありましたが、職場に事情を説明し、夫のサポートも受けながら、無理せず自分にできる範囲の行動と生活を心掛けました。ミールキットやレトルト食品の活用、部屋の片付けや模様替えなどは出産前にやっておいて良かったです。

若:長女の妊娠時は仕事中心で、皿洗いなどを少し手伝うくらいでしたが、長男の時は一変。妻が産休に入る前から仕事の引き継ぎを進め、産後パパ育休を取得。妻のケアはもちろん、保育園の送迎など長女のお世話を中心に取り組みました。

武:普段から休日は私が料理をしていたので、あらためて意識した家事などはありませんが、妻が気分良く過ごせるように気を配りました。


2 お金のやりくり

参照:お金のハナシ

若:育児用品は祖父母と一緒に買いに行ったり、友人や職場の先輩から譲ってもらったりして準備しました。親戚が多く、お祝いをたくさん頂きましたが、返礼品を送るのもそれなりに大変でした。

武:うちも職場の同僚から譲ってもらった物が多く、助かりました。両親が子どもの服などを買ってくれたのも大きかったですね。それまで保険は最低限でしたが、新居のことも考えて見直しました。

実:私も友人や親戚から育児用品を譲ってもらいました。夫の職場からはお祝いにベビーベッドを頂き、節約にもなりました。チャイルドシートは必須なので早めに用意しましたが、ベビーカーは産後半年くらいに購入。高い物ほど急いで購入せず、本当に必要か考えてから選ぶと良いと思います。

範:うちはまず不妊治療にかなりお金がかかりました。助成金は6回満額受けましたが、2人合わせて200万円以上は支出したと思います。子どもが生まれるまでは賃貸で、その後マンションを購入。夫の勧めでNISAやiDeCoなど投資信託も始めました。日常の支払いはキャッシュレスにしてポイントを貯め、旅行に回せるよう工夫しています。


3 それぞれの出産

武:うちは2人とも自然でした。里帰り出産だった長女とはテレビ電話で初対面。初めて抱っこした時は「こんなに小さいのか」と衝撃を受けました。長男の時こそ立ち会いたかったのですが、感染症にかかってしまったためかなわず、心残りです。

実:私も自然分娩でした。夫のサポートが心強く、普段と違う一面が見られたのも印象的です。エコー写真そのままの姿で眠る娘を目の前にして、出産したことを実感し、深く感動したのを覚えています。人生で一番の経験となり、自信につながりました。

範:長男の時は予定日前の破水で急きょ入院。なかなか進まず帝王切開の準備をしていたところ、陣痛が強まり自然分娩に。カンガルーケアの時「一生この子を守る」と決意したのを覚えています。長女の時は帝王切開で、術後の痛みがつらかったです。

若:長女は予定日を過ぎ、妊娠中毒症で入院してから丸一日かけて吸引分娩で生まれました。スマホの画面越しに長女を見た時は感動しましたね。長男は精密検査が必要となり、設備の整った病院へ移って自然分娩で出産。退院後もNICUにいたので、初めて抱いた時は慎重になりました。


4 初めての授乳

参照:初めての授乳

実:私は混合から始めました。最初は母乳がなかなか出なくて苦労しましたが、ミルクも飲ませているので不安はありませんでした。3時間おきの授乳は想像以上に大変で、眠すぎて壁に頭をぶつけたことも(笑)。ミルクだと夫も授乳の手伝いができるので、私の負担が減って気持ちも楽になりましたね。

若:うちも2人とも混合でした。長女が真冬生まれで、夜中にミルクを作るのがとにかく大変でしたが、逆に長男は真夏生まれなので、その点は楽でした。ミルクはキューブ状のものが便利で、飲みながらスーッと寝てくれる時は本当に助かりました。

範:長男の時は母乳を数日試しましたがうまくいかず、すぐミルクに切り替えました。実母から母乳を薦められて少しストレスもありましたが、ミルクも栄養たっぷりだと聞いていたので、罪悪感なく続けることができました。0歳から保育園に預ける予定もあり、長女も最初からミルク育児でした。

武:うちは混合でスタートしましたが、最終的にはミルクのみになりました。父親としてはミルクの方が授乳を手伝えるので、良かったと思います。月齢が小さい頃は授乳クッションが必需品でした。


5 産後の変化

参照:産後のケアサービス

武:長女が生まれる前は子どもと触れ合う機会がなく苦手意識がありましたが、今は長女と長男はもちろん、街で子どもを見かけると、自然とかわいいと思うようになりました。育休中はできる家事を全部やろうと心掛け、忙しくも楽しく過ごせました。

若:子どもが生まれると生活リズムも変わりますよね。私は夕食の時間までに帰宅するよう努力しています。共働きなので、夫婦でカレンダーアプリを活用し、仕事の状況や予定を共有しています。長男が生まれてからは私が時短勤務にして保育園の送迎や家事を分担しています。

範:私は実家が近く、実母がよく手伝ってくれて本当に助かりました。産後は心も体も弱くなりがちなので、疲れて眠い時に赤ちゃんのお世話をしたり遊んだりといったサポートをしてくれる存在は多い方がいいと思います。夫も2カ月育休を取ってくれたので、家族みんなで育児することができました。

実:家族のサポートは本当にありがたいですよね。産後はホルモンの影響かイライラしやすく、肌の乾燥や抜け毛もひどくて驚きました。気分を上げようと、少し良いコスメを使ってケアしていました。


6 子どもとの生活

範:赤ちゃんは眠くてもうまく寝られずに泣くことがあると知らず、本気で怒ってしまったこともあります。1日が予定通りには進まないので、家事を最低限にしたり、買い物はネットスーパーを利用したりと時間の使い方を工夫しました。旅行先など、子どもがいるからこそ増えた選択肢もたくさんあります。

実:私も初めての子育てでプレッシャーが大きく、近所への買い物さえハードルが高く感じた時期もありました。でも今は、自動調理器具など時短アイテムを活用しながら夫婦で家事と育児を分担しています。深夜に1人で娘の写真や動画を見るのが、楽しみでもありエネルギーになっています(笑)。

若:成長するたびに1つずつできることが増えていくのが何よりの喜びですね。妻が休日出勤の時は「ワンオペ」育児になることもありますが、子どもがいくつになっても大変さは変わりません(笑)。着替えやおむつの保管場所など、日頃から情報を共有しておくことが大切ですね。下の子が生まれてからは長女と2人で出かけることもあり、ストレスをためさせないよう工夫しています。

武:うちの娘も下の子へのやきもちが強かったので、できるだけ優先するよう意識しました。最近は覚えたての言葉で大人のまねをするので、話し方に気を付けています(笑)。子どもが生まれてから、ふとした瞬間に「幸せだな」と感じることが増えましたね。


7 入園と成長

実:私は出産を機に退職したので、保育園探しが課題です。何を基準に選べばいいのか、分からないことだらけなので、ぜひ教えていただきたいです。

範:妊娠中から夫に保育園を見学しに行ってもらいました。0歳から預けることの是非や「3歳児神話」などを聞いて不安もありましたが、先生方が優しく寄り添ってくださり、入園できて本当に良かったです。日頃の生活はもちろん、行事で頑張る姿には成長を感じますし、多くの大人やお友達に関わってこそ得られる経験が重要なので、今は罪悪感もなくメリットの方が大きいと感じています。

武:うちは長女が1歳半の頃、保育園に入園しました。最初は慣れない様子でしたが、今では休日に「保育園に行きたい」と泣くこともあるほど(笑)。行事の時は必ず仕事を休み参加しています。家では見せない姿やお友達との関わりを見ると感動します。

若:長女が1歳の4月から入園できるよう、妻があちこち見学し綿密な下調べをしていましたが、一次では決まらず、二次で自宅から少し離れた保育園に決まりました。給食や遊びなど、園での出来事を話してくれるので、それを聞くのが毎日の楽しみです。


8 プレママ・パパへ

若:仕事との両立は思い通りにならないことがたくさんありますが、何とかなると自分に言い聞かせながら努力しています。高熱などで心配になることもありますが、日々子どもを見守り、寄り添っていれば、急なピンチも乗り越えられると思います。

範:昔は自分が親になるなんて想像もできませんでしたが、不妊治療を経て2人の子どもに恵まれ、寝顔を見るたびに「頑張って良かった」と思います。悩みは尽きませんが、利用できるサービスは積極的に利用しながら、その時々の自分とパートナーを大切に毎日を過ごしてください。

実:私も妊娠中からずっと悩み続けていますが、子育てに悩みはつきものですよね。正解を探すより、自分が納得できる形で向き合うことで、ママ自身を守ってあげることも大切だと思います。

武:父親としては、可能なら育休の取得をお勧めします。妻が大丈夫と言っても、精神的に疲れていることもあります。手伝う感覚ではなく一緒にやろうという意気込みで子育てすると、共有できて楽しめると思います。過去には戻れないので、その時々を楽しんだ者勝ちです。一緒に頑張りましょう!