災害時の避難場所

避難所はプライベートなスペースを確保するのが難しいため、ご自宅が安全な場所であれば在宅避難がお勧めです。事前に環境を確認した上で、ご実家や親戚宅、友人宅なども検討しておくと良いでしょう。


在宅避難のための備え

地震による家具の転倒を防ぐため、固定しておくと安心です。日頃から配置も見直し、寝るスペースが確保できれば、余震が起こる危険な状況下で無理に避難所などへ移動する必要がありません。


避難時の注意点

おなかが大きかったり、赤ちゃんを抱いていたりすると足元が見えづらくなります。転倒や混雑による事故にも注意が必要です。高齢者と同じ「警戒レベル3」のタイミングを目安に、早めに行動を開始しましょう。


避難生活のポイント

避難所では妊産婦であることや、どのような支援が必要かなどを、遠慮せずにしっかりと伝えましょう。在宅避難の場合も避難所とコンタクトを取っておくことが大切です。家族や近所の方に代わりに足を運んでもらい、在宅避難していることを知らせたり、困ったことがあれば相談したりすると良いでしょう。


非常持ち出し品の準備

母子手帳があれば他の市区町村でもさまざまなサポートが受けられるので、必ず持ち歩きましょう。検診の記録のページを撮影して携帯電話に残したり、コピーを取ったりしておくのもお勧めです。


保存用飲料水の種類

つわりのひどい方は脱水症状が出やすいため、経口補水液を備蓄しておきましょう。ミネラルウォーターは軟水がお薦め。硬水をミルクに使うと赤ちゃんが消化不良を起こしてしまうので、注意が必要です。


食料の備蓄

つわりなどで食べられるものが限られている方は、体調の波も考慮して日頃から多めにストックを。離乳食を始めたばかりの赤ちゃんであれば、無理せずいったん母乳やミルクに戻していいと思います。


離乳食の工夫

アルファ米や乾パンも上手に使えば離乳食に変身。アルファ米は多めのお湯で戻せばおかゆのように、乾パンは粉ミルクと混ぜてお湯でふやかせばミルクがゆのようになります。ジッパー付きの袋などに入れて指でつぶすと食べやすくなりますよ。と青のりを加えればタンパク質やビタミンも取れます。


なるべく軽量・コンパクトにまとめてリュックサックへ。中身を定期的に見直しながら、ヘルメットなどと一緒にすぐ持ち出せる場所に置いておきましょう。携帯電話や財布など毎日の必需品もお忘れなく。

※ご家庭によって必要なものは異なりますので、あくまでも参考としていただければ幸いです

  • 母子手帳・保険証・免許証・ 通帳などのコピー
  • 感染対策用品
  • タオル、バスタオル
  • 歯ブラシ
  • 携帯用簡易トイレ
  • おりものシート、産褥シート
  • 救急セット
  • ホイッスル
  • 懐中電灯
  • ラジオ
  • 携帯電話の簡易充電器、予備のバッテリー
  • 乾電池
  • 筆記用具
  • 飲料水
  • 非常食
  • 食品用ラップ
  • ビニール袋
  • 眼鏡、処方薬など生活に欠かせないもの
  • うちわ、扇子
  • 虫対策用品
  • 使い捨てカイロ
  • 防寒シート

停電や空調停止など冷暖房が使えない状況も想定し、その季節ならではの困り事に備えておくと安心です。

  • ミルク ── 液体ミルクも便利
  • 哺乳瓶 ── 使い捨てのものがお薦めです
  • スティックシュガー ── ミルクがどうしても手に入らないときは濃度5%の砂糖水でしのげます
  • 紙コップ ── 哺乳瓶が使えないときに代用可能
  • 授乳ケープ、母乳パッド ── 母乳育児の場合は必須
  • おむつ ── ワンサイズ大きいものを用意しておくと安心です
  • お尻拭き ── 入浴できないときは体拭きにも代用できます
  • ティッシュ・トイレットペーパー ── 何かと出番が多いアイテムです
  • 離乳食 ── 瓶詰めのものが便利
  • お菓子 ── 食べ慣れたものを用意しましょう
  • 絵本や音の出ないおもちゃ ── 子どもの心の安定剤になります。手遊びなども覚えておくと良いでしょう
  • 輪ゴム、安全ピン ── 用途はいろいろ。簡易的に授乳ケープを作りたいときにも役立ちます

災害が起きたら不便な生活にシフトするのではなく、いかに日常に近い生活を送るかということに視点を置き、備えることが大切です。妊婦さんは「病気ではないから」と無理をしてしまいがちですが、災害時には間違いなく特別な支援が必要です。上手に周りの助けを借りながら、ご自身とおなかの中の赤ちゃんを守ってあげてください。