Q1 出産直後〜入院中の授乳について教えてください。

母乳は赤ちゃんの腸内環境を整えるなど栄養学的な面で大きなメリットがあり、特に産後初めて出る「初乳」には免疫物質がたくさん含まれているので、積極的に飲ませることをお勧めします。生後1日目の赤ちゃんの胃袋はサクランボ大で約5〜10cc、3日目はクルミ大で約30cc(大さじ2杯程度)ですので、一度に母乳やミルクをたくさん飲めなくても大丈夫です。


Q2 母乳とミルク、それぞれのメリットは?

どちらも赤ちゃんにとっては大切な栄養です。母乳を飲ませることには妊娠で大きくなったママの子宮の戻りを促進する作用があり、災害時には母乳が赤ちゃんの食料になるとともに、親子の心の安定剤にもなるといったメリットがあります。また、ミルクはママ以外の人が授乳できること、母乳に不足気味なビタミン類が入っていることがメリットとして挙げられます。


Q3 妊娠中から準備できることはありますか?

母乳はママの血液からできています。妊娠中はバランスの良い食事を基本に、ビタミン類や鉄分の多い食材を積極的に取り入れましょう。妊娠中に初乳が出る方は乳頭に汚れがたまることもあるので、入浴時に石けんで優しく洗い流してください。乳頭のマッサージは、おなかが張ることもあるので妊娠37週以降に行うと良いでしょう。


Q4 母乳はどのくらい出ていれば足りますか?

機嫌良く過ごし、おしっこが1日6回以上出ているかが目安になります。母乳量は目で見えないので不安になりがちですが、授乳ごとに体重測定をしなくても大丈夫です。必要な時は助産師などに相談しましょう。


Q5 パパや家族にできる授乳のサポートは?

授乳はママだけの役目ではありません。抱っこやおむつ替え、ミルクの準備、家事のサポートなどで負担を軽くすることができます。夜間の付き添いや温かい声掛けも心強い支えになり、安心につながります。


Q6 液体ミルクも活用してみたいです。

液体ミルクは温めたり消毒したりする手間がなく荷物を減らせるので、お出かけの際に便利です。また常温保存できるので、災害時に備えてストックしておくのもお勧め。賞味期限が近づいてきたら離乳食などに活用することもできますよ。


Q7 母乳育児の場合、仕事復帰に備えてミルクや哺乳瓶の練習は必要ですか?

保育園などに預けるのがマグやストロー、コップを使える時期であれば、何カ月も前から哺乳瓶の練習をする必要はありません。空腹時ならミルクでも哺乳瓶からでも飲んでくれるはずです。搾乳したものを飲ませたい場合は、受け入れ可能か事前に確認しましょう。


Q8 母乳育児で予想されるトラブルと手軽な対処法を教えてください。

乳腺炎の主な初期症状は、乳房の赤みや熱感、痛みです。自己判断で授乳をやめると悪化することもあるので、症状が出たら早めに産院や助産院に相談してください。バランスの良い食事を心掛けること、休息と活動のバランスを取ること、気持ちを穏やかにすることでトラブルを回避できます。ストレッチなどで体を動かすことで母乳の出が良くなることもあります。


Q9 母乳育児に関する不安や悩みは、どこに相談すれば良いですか?

お産をした病院をはじめ、授乳や育児について相談できる場所はたくさんあります。宮城県助産師会のWEBサイトから閲覧できる「みやぎ開業助産師MAP」などを参考にしてみてください。助産師による妊産婦向けの電話相談(宮城の子育て支援情報)は、匿名で利用できて安心です。1人で抱え込まずに、まずはお気軽にご相談ください。


不安なこともたくさんあると思いますが、思うようにいかないのが育児です。抱っこをして授乳し、飲んでいる顔に癒やされながら一心にその子のことを考えていられる時間は、一生のうちでごくわずか。母乳でもミルクでも混合でも、授乳する時間を大切にしてほしいと思います。