ママの心身をサポートする産後のケアサービス|2026年度版

産前産後のママの心と体の変化
取材協力/出張専門助産師 佐藤由美子さん

赤ちゃんを授かった喜びと同時に、今後の生活への不安を感じたり、体の変化により今までできていたことが困難になって戸惑ったりすることもあるでしょう。さまざまな感情が入り交じる時期だからこそ、周囲の理解と支えが必要です。

ホルモン変化の影響に加えて寝不足などで疲れがたまると、落ち込みやすくなったり涙が出やすくなったり、情緒不安定になることがあります。産後うつを防ぐためにも、家族が配慮・協力し、気になる症状があれば早めに専門家へ相談を。

赤ちゃんを育てるための体に変化していきます。おなかがせり出してくると、腰や背中に負担がかかりやすくなるので注意が必要です。体の不調を感じることもありますが、体温が上がることで冷え性が改善するといったケースもあります。

子宮は出産直後から収縮を始め、約2カ月で元に戻ります。その間、無理は禁物です。骨盤ベルトを装着したり、体操で骨盤底筋を鍛えたりすると良いでしょう。母乳をつくる体に変化しますが、軌道に乗るまで1〜2カ月かかる方もいます。
産後ケアとは


育児や授乳、休息などを支援し、ママの心身を安定させ、家族とともに健やかに育児ができるようサポートすることです。産後ケア事業は、宿泊型、デイサービス型、訪問型の3種類あり、自治体(※)と民間がそれぞれ実施しています。
自治体が提供する産後ケア事業は、一部利用料が補助されるのが大きなメリット。一方、民間のサービスではママのボディーケアなども受けられる点が魅力といえます。妊娠中から家族で話し合い、情報を集めておくと良いでしょう。
産後は赤ちゃん中心の生活になりますが、ママがリフレッシュできる環境を整えることも大切です。周囲の人に気持ちを伝え、自分自身のこともいたわりながら少しずつ育児に慣れていきましょう。
※実施状況・内容は市町村によって異なりますので、お住まいの市町村窓口にご確認ください

希望するケアの内容については、実施施設または訪問助産師と事前にご相談ください。

仙台市 産後ケア事業
取材協力/仙台市こども若者局こども家庭保健課
病院、診療所、助産所を利用して宿泊や日帰りで、または助産師が自宅を訪問して母体の回復のためのケアや育児指導を行います。乳房ケアや授乳の相談、赤ちゃんの発育・発達のチェックなども可能です。
対象者
利用時に仙台市に住所のある、産後12カ月未満のママとその赤ちゃん。以下に該当する場合は利用できません。
- ❶ママと赤ちゃんのいずれかが感染症にかかっている
- ❷ママに入院治療が必要
- ❸ママに心身の不調や疾患があり、治療が必要(医師により産後ケアの利用が可能と判断された場合にはこの限りではない)
利用上限
宿泊型、デイサービス型、訪問型それぞれ7日間(多胎産婦は10日間)まで。 ※宿泊型は1泊2日の場合2日間とカウント
申請期間
妊娠32週から申請できます。 ※申請後、利用決定まで1週間程度かかります。早めに申請してください。
掲載内容は2026年2月末時点のものです
最新情報はWEBサイトをご確認ください
申請先
お住まいの区の区役所や総合支所。申請は便利な電子申請をご利用ください。
利用料
対象の赤ちゃんとママ1組あたりの金額。

※赤ちゃんが多胎の場合も金額は変わりません
- ●非課税世帯や生活保護世帯の方は、利用料の減免があります
- ●食事やおむつなどの代金を含みます。送迎はありません。離乳食はご自宅からお持ちください
- ●利用施設によってはご家族の宿泊代、利用者の希望による個室への変更などについて追加料金が発生する場合があります
実際にサービスを利用した方の声

産後ケアをこれから利用する方、利用しようか迷っている方に向けて、仙台市産後ケア事業を実際に利用した方の声をいくつかご紹介します。

産後2週間くらいで2泊3日利用しました。授乳指導をしていただいたり、助産師さんに話を聞いていただいたり、夜は赤ちゃんを預けてぐっすり眠れたり、おいしいご飯を食べられたり。心も体もリセットできて、より一層赤ちゃんがかわいいと思えるようになりました。

複数の施設を利用していますが、頼れる場所がいくつかあるだけでも気持ちがとっても楽になります! 毎日楽しく子育てできているのは、家族以外に頼れる場所があるからだと思っています。一人で抱え込み過ぎず、産後ケア事業を上手に活用してみてください。

自宅で育児相談や悩み事などを気兼ねなく話せてリフレッシュできました。病院だと次の方も待っているのでゆっくり相談しにくいですが、時間に余裕があるので気持ちも楽になります。赤ちゃんもリラックスできている空間で話せるのがいいですね。

「疲れたら利用しよう」ではなく、疲れ切る前に利用するのがお勧めです。自分は大丈夫だと思っていても、想像以上に疲れていたり気を張っていたりするものです。自宅の環境に合わせた育児の助言も参考になりました。
※個人や利用施設が特定されないよう一部修正しています
